上州鴉

昭和26年(1951年)公開の大映映画  脚本 新藤兼人

脚本の良さが最後まで飽きさせない映画になっている。旅籠の朝餉を配るシーンでそれぞれの客を紹介していくのも良いし、身売りした金を取り戻す場面と、いかさま博打の仇で胴元を刺してしまう場面を省略して話を繋げるのも上手い。新藤兼人の脚本と主役の大河内傳次郎で最上の娯楽時代劇になっている。